お口本来の機能を回復するために

自信を持って笑う...
美味しく食事をとる...
お口を清潔に保つ...
よく噛めることは、お口の健康維持はもとより QOL : ライフ・クォリティの向上につながります。
整った歯並びはお口を清潔に保ち、歯だけでなくその周囲をも健全に保ちます。
お口本来の機能と美しさ
お口には様々な役割があります。
- 食べ物の最初の入口、体のためにしっかり噛める必要があります。
- 口元はお顔の主要な部分、その人の印象を大きく左右します。
- 自身の意思を的確に伝えるための正しく発音できる必要があります。

よい噛み合わせ、口元の条件
1上の前歯が下の前歯に対し、2〜3mm程度前方にあり、2〜3mm程度重なっている。
2でこぼこや隙間がなくアーチ状(U字)に並んでいる
3正中線が一致している
4E(審美)ラインに対し口元が突出していない
鼻先と顎先を結んだ仮想線をE-ラインといいます。
治療後はE-ラインに対し上唇、下唇ともにバランスが取れています。
- 患者様の主訴:
- 出っ歯
- 診断名:
- 上顎前突
- 年齢:
- 26歳10ヶ月
- 使用した装置:
- マルチブラケット装置・歯科矯正用アンカースクリュー
- 抜歯部位:
- 上顎左右側第一小臼歯抜歯治療
- 治療期間:
- 2年2ヶ月(28回の動的治療通院)
- 治療費用:
- 基本契約料金 ¥900,000 毎回の処置料金 ¥5,250
《矯正治療に伴う一般的なリスク》
- 治療の初期段階では矯正装置による不快感、痛み等が生じやすくなります。
- 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
- 装置の使用状況や定期的な通院など、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 治療中は、むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。 また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
- 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
- ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
- ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
- 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
- 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
- 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
- 矯正装置を誤飲する可能性があります。
- 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
- 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
- あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
- 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。 その場合、再治療等が必要になることがあります。
- 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
悪い歯並びにより起こりうる問題
1審美的問題
初対面において人は5秒以内に第一印象を決定すると言われています。
綺麗な歯並びと笑顔は相手に健康的で明るく、知的なイメージを抱かします。
歯並びが悪いことによる自己印象の損失は決して小さくありません。
2心理的問題
「歯並びが気になって大きく笑えない、口を大きく開けて笑った後に、ハッと手で押さえてしまう」
そんな方にとってはお口・歯並びがご自身のコンプレックスポイントになっております。
整った歯並びを得ることは心理的負担の軽減につながります。
3お口の清掃環境への問題
むし歯や歯周病の原因となる細菌をお口の中から完全に除去することは不可能とされております。
そのため、菌の活動を抑制することが予防となりますが、歯が重なっていたり、傾いている箇所は、歯ブラシが届きくく、
細菌の温床となる傾向にあります。
綺麗な歯並びはブラッシングの効果も高く、お口を清潔に保ちやすくなります。
4発音、発語への影響
歯並びが原因で、舌が上手く使えず、滑舌が悪くなることがあります。
また、舌の使い方や喋り方が原因で歯並びが悪くなることもあります。
どちらの場合も、歯並びの改善と舌の使い方を学ぶことによって、正しい発音、発語が可能となります。
5成長・発育への悪影響
歯並び、噛み合わせのズレは成長期のお子様にとって悪影響を与えます。
悪い歯並びはお顔立ちに影響を与え、間違った食べ方、発音を獲得してしまうこともあります。
早期の治療により正しい発育軌道に修正してあげることが重要となってきます。
6機能的問題
噛む力はkg単位の大きな力です。
整った歯並びはその大きな力をそれぞれの歯がバランスよく負担し、効率的な咀嚼を可能にします。
かみ合わせが悪いと不十分な咀嚼のため消化器官にも負担がかかり、食事にも時間がかかってしまいます。
悪い歯並びの原因について
あごの骨の大きさに対し歯の並ぶ許容量はある程度決まっています。でこぼこの歯並びはあごの骨に対し、歯が大きく並びきらず、歯が重なり合ってしまっている状態です。
また、上下の顎のサイズや位置がアンバランスですと、どんなに綺麗に歯が並んでいても出っ歯や受け口になります。
歯並びが悪くなる原因は遺伝的要因だけでなく、乳歯から永久歯への交換の不具合や、鼻炎、鼻づまり、 扁桃腺の肥大等を原因とする口呼吸、指しゃぶりや爪噛みなどの癖(くせ)も大きく関係します。
歯って本当に動くの?

指で押してもビクともしない歯がなぜ矯正治療によって綺麗に並ぶのでしょう?
その理由は歯の根のまわりにある「歯根膜」と呼ばれるクッション状の繊維と歯の根を支えるあご骨「歯槽骨」が大きな役割を果たします。
皆様が鏡の前でお口を開け、確認できる白い歯は実は歯の一部でしかありません。 赤い歯肉(はぐき)の下では歯の根の周りを歯槽骨がしっかりと支えています。
さらにはその「歯槽骨」と歯の根を結ぶのが「歯根膜」です。
歯列矯正治療では適正な力を歯に加えることにより「歯根膜」繊維層が一方で圧縮され、一方で引き延ばされます。
歯根膜は歯や歯槽骨を保護するため常に一定の厚さを維持しようとします。その結果、歯根膜層が周囲の歯槽 骨と反応しバランスを取ろうします。
一定の方向に歯が繰り返し押されると新しい位置で歯根膜層 と歯槽骨も繰り返し反応しバランスを取っていきます。こうした結果として歯が動いたことになっていきます。



